時々、ブログにも登場した、
お店で飼っていた猫が5月15日に亡くなりました。
女の子なのに、名前は「とら」
4匹兄弟で、他の子達は病気や事故で生まれて半年程で皆死んでしまったけれど
この子だけがずっと側に居てくれて…
主人に溺愛されていました。
亡くなる2週間ほど前に夜中に他の猫に部屋を荒らされたようで…
なぜ、ようで…なのかと言うと、
とらはお店の飼い猫で、
私達は夜、仕事が終わると車で5分程離れた自宅に戻るので、
夜はとらと一緒には過ごして居なかった為、はっきり分からないのですが、
そんな形跡があったのです。
そして、他の猫が侵入したことが相当、ストレスとショックだったようで、
餌を全く食べなくなってしまい命を落としてしまったようです。
日に日に元気が無くなり痩せほそっていくとらを目の前にして、主人は辛そうで寂しそうで…
主人がとらと一緒にいる姿はとらが元気な頃からでも主人の人間らしさが見えて、
私はとても好きな光景だったのですが…
それだけに、尚更、私も胸がうたれました。
猫は亡くなる姿を飼い主に見せないと聞きます。
とらもご多分に漏れず、やはり死骸は見つけられず…
でも、きっとあの辺りにいるんだろうね…などとパートさん達とも話したりして
主人に探す?と尋ねたら、
いいや…自分の最期を見られなくなくて姿を隠したんだから…
それがあいつの思いやりなら
探さない事が今度は俺達のあいつへの思いやりなんだよ…
そう言って主人はとらを探そうとしませんでした。
そして、とらが死んだと思われる日から2週間程を過ぎた頃から、
私達が予想した場所から、生き物の腐敗臭がします。
もちろん、それは不快な臭いではありますが、
私達にとっては少し安堵の臭いでもあります。
主人が大好きだったとらは、やはり、何処へも行く事を望まず、
永遠の住み処として私達の側で骨を埋めてくれたんですね
私達夫婦はとらの死から3週間経って、やっととらの死を受け入れる事が出来て、
心から素直に泣く事が出来ました。
16年と1ヶ月と10日…人間にしたら、90を超えるそうです。
病気一つしたこともなく、
側に居れば、顔はそっぽを向いててもお尻はいつも私にくっつけて尻尾を振っている。
そんな可愛い子でした。
とら…心からありがとうを言うね。
いつかまた、あちらで逢おうね…